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■筋力テストどの筋肉が、どの状態の時に働きが悪くなるのかを知ることができます。
なぜこのようなことが起こるのでしょうか。
筋肉が骨にくっ付いている所を腱と言います。 重い重い荷物を持つと筋肉や腱に大きな負担がかかります。腱に負担がかかりすぎている場合、ゴルジ腱器官から、筋肉の収縮を抑える信号(抑制信号)を出し(注1)、力が入らなくなります。 ゴルジ腱器官から抑制信号が出ていて筋肉に力が入らない時、その筋肉を少し緩めるとゴルジ腱器官からの抑制信号が一瞬消え、力が入るようになると考えられます。・・・ケース3 注1・・・腱受容器の自原抑制は、筋が断裂するのを防ぐ、一種の防御反応であると考えられてきたが、筋の活動張力に対する腱受容器の閾値が極めて低いことが明らかにされて、この考えは棄てられた(標準生理学:医学書院より)。 またゴルジ腱器官は、筋肉がストレッチされても腱にかかる負荷は増しますので抑制信号を出すことになります。 一方、肘を曲げる上腕二頭筋と、肘を伸ばす上腕三頭筋は、互いに拮抗する関係にあって、二頭筋が収縮すれば三頭筋は緩み、三頭筋が収縮すれば二頭筋が緩むことになります。 二頭筋を使いすぎて二頭筋のセンサーのようなもの(筋紡錘)が興奮しすぎると、三頭筋に抑制する信号(拮抗抑制)を出し、三頭筋は収縮できなくなってしまいます。 長電話をした事ありますか?長時間、肘を曲げていて(二頭筋が収縮している)、肘を伸ばせなくなってしまった経験はないですか? 二頭筋の筋紡錘が興奮しすぎ、三頭筋に力が入らない時に、(自分で力を入れるのではなく)術者が患者さんの二頭筋を縮めると、二頭筋の筋紡錘は一瞬緩むため(注2)、拮抗筋である三頭筋に抑制信号を出さなくなります。 また、この時、三頭筋は、ストレッチされることになり、三頭筋の筋紡錘は興奮し、三頭筋は一瞬、力が入るようになります。・・・ケース2 注2・・・筋肉を自分で力を入れて収縮させるとγ運動神経が働くため筋紡錘の受容器は、興奮しますが、自分は力を抜いた状態で術者がその筋肉を縮めると受容器は緩みます。 【補足】二頭筋を緩める時、反対側の三頭筋は、ストレッチされることになり、三頭筋の筋紡錘・ゴルジ腱器官はともに興奮します。三頭筋の筋紡錘が興奮すると三頭筋は力が入るようになります。 筋肉の筋紡錘がたるみかかっている時、その筋肉を術者がさらに緩めると、筋肉は一瞬、力が入らなくなってしまいます。・・・ケース4 筋肉が強く収縮しすぎていると骨盤や背骨を引っ張り、歪める原因になっていることがあります。 筋肉や腱の状態が推定できれば、筋紡錘やゴルジ腱器官(筋肉から腱に変わる部分に存在)をどの方向に操作すれば良いのかを判断する材料になります。
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